« 2007年10月02日 | Top2007年10月04日 »

最新記事【2007年10月03日】

医学部を目指している方に、まず、偏差値が高いから、高い生活水準が保証されるといった理由で、医学部を目指している方に、忠告します。高い偏差値を求められる医師という職業は、決して、損得という点では、得な職業ではありません。したがって、他に仕事を求めるべきです。
 勤務医として働く場合、研修を終了すれば、約2倍の給与は保証されます。これは間違いありません。しかし、一人前の医師になるのに10年以上の期間がかかることや、仕事の時間が長いことなどを考えると、決して割りの良い仕事とはならないのです。就業時間の長さだけではありません。自宅にいる時も、休日も、深夜も関係なく、携帯電話を通じて管理下にあり、何時いかなるときでも呼び出されるか分からない職業であるということを考えると、これほど過酷な職業はありません。
 よほどの覚悟と使命感がなければ続かない仕事です。
 とくに、最近、中年で、バーンアウトする医師が増えていて問題になっています。ちょっと不誠実な対応でもしようものなら、社会的に制裁を受けることすらある職業です。以上から、損得では、明らかに大損な職業といえます。
 それでも、高い偏差値が求められる医師を目指すみなさん、心から応援したいと思います。あなた方は、社会にとって、大変な財産であり、宝であり、人間社会の大きな支えともいえる存在です。
 少々の高い、偏差値など、あなた方の決意と熱意と情熱で克服できるでしょう。頑張ってください。ひとつだけアドバイスします。医師といっても、いろいろあります。基礎という研究部門で働きたいのであれば、かろうじて私学の偏差値の低いところでというのは難しいことです。偏差値はさらに高いものが求められますが国公立のトップを目指してください。また、専門分野を決めている方は、どこの大學が、その分野で強いか、調べて、受験校を選択してください。偏差値がそのためにどれほど必要かが受験勉強の目標になります。例えば、眼科なら、順天堂というように、大学には特徴があります。

私学医学部の偏差値

私学医学部を受験される方に、偏差値だけでの選択には再考をされることをすすめます。  確かに、一般の家庭では負担できないほどの学費ではあっても、都合のつく家庭もあるでしょう。金銭の心配はないなら、偏差値の低いところなら入学できる。確かに事実ではあります。しかし、医学部を卒業は出来ても、医師国家試験に受からなければ、医師になれないことを考えて下さい。大学によっては、多くの不合格者をだしており、合格率を上げるために、卒業生の医師国家試験受験を制限している大学もあるといわれています。偏差値の高いところにしろというのではありません。

 以前は、年2回の医師国家試験が行われていましたが、今は、年1回です。偏差値が多少厳しくても、しっかりした大学で、しっかり勉強して、しっかり医師国家試験に受かるということを考えるべきでしょう。医学部卒業は出来ても、医師国家試験に受からないのでは、何のために6年間も大學にいったか分からなくなります。

 高い偏差値が求められる医師という職業は、医師になってからも、一人前になるのに何年もかかります。考えると、大学入学から10年を越すことになってしまうのです。

 偏差値の低いところは、ダメとはいいませんが、相当の覚悟は要るでしょう。生半可な姿勢では、医学部への進学は考えるべきです。偏差値もふくめて学力と熱意と使命感が不可欠の職業選択になるのですから、受験勉強に際しても、その姿勢で臨むべきところです。